塗装は美観を保つ役割もありますが、それよりも大切な役割を果たしています。
家をさまざまな外的環境から守り、寿命を延ばすことが最大の目的です。
外壁や屋根の塗装は、年とともに防水効果が失われ、水分はじわじわと建物内部に浸入し始めます。そして構造躯体である柱や梁を腐らせることさえあるのです。
こうなると修繕するにも、費用もかさんでしまいます。
手遅れにならないうちに、まず、ご自身で「住まいのチェック」をしてみましょう。
図のような症状に気付いたら塗り替えの時期です。
せっかく塗装するのなら、耐久性とともに、美観や素材にもこだわってみましょう。
コンクリート同様、セメント+砂で形成されているので頑丈ですが、防水性が低く、塗装が外壁面を保護しています。しかし、カビや酸性雨などで、防水性を失うと酸化するので、そのまま放置すると、アルカリ性のモルタルが中性化し、粘気が失われモロクなり、亀裂が生じ剥落します。さらに、内部の木部下地を腐らせる危険もあります。 |
窯業系サイディングは、石膏ボードをより強固にしたような新建材ですが、短所は「吸収性が高い」ことで、反り、うねり、ヘアークラック(細かいヒビ割れ)、目地コーキングの割れ、釘打部の割れなどを発生し、隙間を空けると雨水が浸水し、すべて貼替えのケースが生じます。 |
軽石のように気泡があるため吸水性が大きく、コンクリートのアルカリ性が中性化し、クラックを生じ、内部の鉄芯がサビつきます。ALCは強度を蘇らせることができませんので、早めのお手入れが肝心です。 |
外壁や屋根の防水効果は5~6年ほどで低下し、カビや藻類が発生しやすくなります。防水効果が落ちると、ビヒ割れなどの症状が表われ、雨水の浸入によって、家屋全体に悪影響を及ぼすことになります。
また、外壁にヒビが入り、塗膜が切れ、防水効果が失われると、そのすき間から雨水等の水分が浸入し、やがては内部の構造躯体にまで達し、柱や梁を腐らせてしまいます。
本格的な点検は、一般の方では難しいので気になる方はご相談下さい。
【モルタル】 | 7年位~ |
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【スレ-ト屋根】 | 7年位~ |
【サイディング】 | 7年位~ |
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【トタン屋根】 | 5年位~ |
【ALC】 | 7年位~ |
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【陸屋根防水】 | 8年位~ |
-- 要注意 -- 部分的なキズ、ヒビ割れ、塗装の剥がれ は、その都度補修が必要です。 |
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【雨樋】 |
点検:1年に1~2回 部分交換:3~4年 全交換:10年~15年 |
※立地条件等により異なりますので ご相談下さい。 |
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※立地条件等により異なりますので ご相談下さい。 |